熱処理作業に欠かせない工具「ヒートガン」。塗料を乾燥させたり、熱収縮チューブを収縮させたり、レジンの気泡をなくし滑らかな表面にしたりといろいろな作業をするときに使うアイテムです。しかし、マキタ・京セラ(旧リョービ)・白光・アストロプロダクツなどのメーカーだけでなく、カインズやコーナンなどのホームセンターからも販売され、温度・風量・冷却機能付きなど違いもさまざまなので、どれを購入しようか迷うこともありますよね。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のヒートガン21商品を集め、5個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのヒートガンをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなヒートガンは「片手でも思いどおりに温度調整や操作ができ、材料を問わず使える商品」。徹底検証してわかったヒートガンの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。【お詫び】本コンテンツにおいて下記の箇所に誤りがございましたので、2024年10月9日付けで評価内容を訂正いたしました。・検証軸②「温度調整のしやすさ」のおすすめスコア・検証軸⑤「冷ましやすさ」のおすすめスコア謹んでお詫び申し上げます。
マイベストではベストなヒートガンを「片手でも思いどおりに温度調整や操作ができ、材料を問わず使える商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のヒートガン21商品を集め、以下の5個のポイントで徹底検証しました。具体的な検証内容は以下のとおりです。検証①:使用可能な最高温度検証②:温度調整のしやすさ検証③:片手での操作のしやすさ検証④:持ち手の温度検証⑤:冷ましやすさ
おすすめスコア:4.66(2026/02/09時点)
最安価格:3,880円(2026/02/09時点)
迷ったらコレ!用途に合わせた細かな温度調整が可能
Anestyの「ヒートガン」は、迷ったらひとまず選択肢に入れてほしいヒートガン。高温・低温の操作はお手のもので、冷ましやすく片づけが簡単です。販売価格は5,000円台とそこまで高くないので、気軽に購入しやすいでしょう。最高温度は394.0℃まで上がり、熱収縮チューブでも塗料でも一気にムラなく固めやすいほどの高温。無段階ではありませんが、10℃ごとに温度調整が可能です。最高温度と最低温度の差は299.0℃もあり、用途に合わせて細かく設定できます。持ち手の温度は約26.6℃と、かなり低く抑えられていました。使用中に低温やけどになる心配は少ないでしょう。自立機能がついているうえ、冷風機能も搭載。電源を切ってコードをまとめている間に、箱にしまえる程度まで冷ましやすいといえます。本体重量はコードを含めずに557gと重すぎず、指側に2段階調整できるスイッチがついているので片手で使いやすいでしょう。温度調整スイッチは背面にあるので人によっては使いづらい可能性がありますが、操作するうえでそこまで大きな不便さは感じません。総じて大きな欠点が見当たらず、塩ビ曲げ・ラッピングなど幅広い用途で活躍するベストバイ。DIY初心者もDIY好きもぜひ検討してみてください。
おすすめスコア:4.62(2026/02/09時点)
最安価格:7,623円(2026/02/09時点)
マキタ製品にこだわる人に。最高温度が高く、調整もしやすい
マキタの「ヒートガン」は、マキタ製品で工具をそろえているマキタマニアにおすすめです。冷却機能はついていないので、片づけまでに時間がかかりますが、基本的な性能は優秀。パイプ曲げのように放置する時間が多いなら気にならないでしょう。消費電力は最大で1,200Wと高出力なだけあって最高温度は468.0℃まで上がり、熱収縮チューブやレジンの加工に使ううえで十分な高温。スイッチでの2段階調節に加えて、ダイヤルには9段階のメモリが登録されています。最高温度と最低温度の差は436.9℃と大きく、用途に応じた使いわけが可能です。持ち手は使用中でも約22.7℃までしか温度が上がらず、低温やけどの心配は少ないでしょう。指側にスイッチやグリップがあるうえ、温度調整スイッチも届きやすい位置にあるので、片手でも操作しやすい印象です。ただし本体の重量はコードを含まなくても673gと少し重く、長時間使っていると手が疲れるかもしれません。とはいえ、肝心の温度の上がり方は非常に優秀。冷却機能の有無や軽量性にこだわりがなければ、マキタ製品を愛用している人にぜひ検討してほしい商品です。ダイヤルを最小にして送風モードにすれば、温度も下がりやすいでしょう。
おすすめスコア:4.61(2026/02/09時点)
最安価格:2,880円(2026/02/09時点)
お試しで買いたい人におすすめ。低価格ながら高温が出せる
elesoriesの「ヒートガンHG1012」は、お試しでヒートガンを買ってみたいDIY初心者におすすめ。2,000円台と低価格ですが、最高390.0℃まで高温で送風できました。コードで給電するうえ消費電力は最大で1,200Wと高く、簡単な工作のように気軽に使うにはうってつけです。スイッチで2段階の風量調整が可能。温度のレベルがわかるような表示はありませんが、ダイヤルで無段階の温度調節もできます。熱収縮チューブの加工にもおすすめの1台です。最高温度と最低温度の差は328.0℃と大きく、熱収縮チューブや車のフィルムラッピングなど幅広い用途に使えるでしょう。使用中でも持ち手の温度は約24.3℃までしか上がらず、熱くなりませんでした。低温やけどの心配は少ないといえます。コードを含まない本体の重量は517gと十分に軽量で、操作に必要なスイッチは指が届く範囲にあるので、片手でも扱いやすいでしょう。ただしグリップはなく、手汗をかいたときに落とさないよう注意が必要です。冷却機能も非搭載なので使用後は送風にして冷ましましょう。片づけまでに少し時間がかかりますが、簡単なDIYに使うなら十分なスペックといえます。
おすすめスコア:4.55(2026/02/09時点)
最安価格:2,667円(2026/02/09時点)
大きいダイヤルで温度設定が楽。軽量で扱いやすい
手芸・工作・塗装用品を製造・販売するAnestyの「ヒートガン」。給電はコードで、消費電力は最大で1500Wです。使用可能な最高温度は348.0℃で、2段階のスイッチに加え無段階調整できる温度調整ダイヤルがあります。サイズが大きく回しやすいのですが、ダイヤルは本体背面にあるため、片手では操作できません。最低温度との差は312.1℃と、十分な差があり幅広い作業に対応できるでしょう。コードを含まない重量は534gと軽量。長時間の作業でも疲れにくい重さだといえます。10分間稼動させ続けた後の持ち手の温度も約29.3℃とそれほど気になりません。片づけの際はダイヤルを最小にすることで送風モードの代替が可能。効率的にヒートガンを冷まして片づけを行えます。
おすすめスコア:4.49(2026/02/09時点)
最安価格:2,608円(2026/02/09時点)
高温も出せるうえ、片手で扱いやすく温度差も十分つけられる
家電・ガジェットを多く取り扱うSysluxの「ヒートガン」はオンラインでのみ購入できる商品。コードで給電し、消費電力は最大で1400Wです。使用可能な最高温度は405.0℃で、2段階のスイッチに加え、ダイヤルでも無段階に温度を調節可能。調整可能な温度差は138.0℃と十分差をつけられるため熱収縮チューブやフィルムラッピングにも向いています。コードを含まない重量は545gと軽量で片手でも扱いやすく、長時間の作業でも手が疲れにくいでしょう。また、10分稼動させ続けた際の持ち手の温度は約29.1℃と通常とそれほど変わらないため気になりません。片づけの際はダイヤルを最小に設定することで、送風できるため効率的に冷まして片づけを行えます。
おすすめスコア:4.46(2026/02/09時点)
最安価格:6,410円(2026/02/09時点)
温度の微調整はできない。高温でスピーディに仕上げたい人に
日立工機を前身とする工機ホールディングスのブランドHiKOKIの「ヒートガン RH600T」はコードで給電し、消費電力は最大で1200Wです。使用可能な温度は510.0℃と、熱収縮チューブやフィルムにはやや高く、手元でのスイッチの2段階しか温度調整できないため、微調節は行いにくいでしょう。調整できる温度差は472.6℃ほどありますが、電子工作などには不向きです。持ち手の温度は、10分連続で最大出力で稼動しても約24.9℃と通常と変化がなく、長時間の作業による低温やけどはしにくいでしょう。コードを含めない重量は560gと、片手で長時間持っていても疲れにくい重さです。温度調整のスイッチに加え、冷却モード用のスイッチが搭載。このスイッチは解放している状態でONなので、準備や片づけの際は少し注意が必要です。冷却モードに切り替えると、ほかの商品での送風モードのような扱いで、冷風ではありませんが低温の風が出るようになるため片づけの際に使用しましょう。
おすすめスコア:4.46(2026/02/09時点)
最安価格:7,838円(2026/02/09時点)
電子工作など微調整を行いたい緻密な作業におすすめ
はんだづけや工業用のドライヤーで国内のシェアがある白光の「ヒーティングガン FV310-81」。コードで給電し、消費電力は最大で1000Wです。使用可能な温度は411.0℃と高く、送風量と温度を別々にダイヤルで無段階調節できるのが魅力。本体上部にダイヤルがあるため片手では操作できませんが、調整できる温度差は364.5℃と非常に大きく、電子工作などに向いています。コードを含まない重量は630gと、片手でも持ち続けられる程度の重さだといえます。持ち手の温度は、10分連続で最大出力で稼動しても約25.2℃と通常と変化がなく、低温やけどはしにくいでしょう。また、温度を最低に、送風量を高く設定することで送風モードとして機能し冷ませるので、効率的に片づけを行えます。
おすすめスコア:4.45(2026/02/09時点)
最安価格:6,000円(2026/02/09時点)
繊細な作業にもスピードを求める作業にも。微調整が可能
RYOBIを前身とし、家電から工業用機器を多く取り扱う京セラインダストリアルツールズの「ホットエアガン AHAG1551」。給電はコードで、消費電力は最大で1200Wです。使用可能な最高温度は494.0℃と、2段階でのスイッチと、無段階のダイヤルでの温度調整が可能。さらに調整可能な温度差は461.2℃と非常に大きく、熱収縮チューブやフィルムラッピングなどさまざまな場面で使えるでしょう。スイッチは手元にありますが、ダイヤルは手の大きい人でなければ片手で操作できない位置にあるため、基本的にはもう片方の手で微調整することに。コードを含まない重量は614gと、長時間片手で扱っても疲れにくいでしょう。持ち手の温度は10分連続で最大出力で稼動しても約27.0℃と、通常時と変わらないため長時間握っていても低温やけどにはなりにくいといえます。無段階ダイヤルで温度を最小にした状態で送風すれば本体を冷ましやすく、効率的に片づけできます。
おすすめスコア:4.45(2026/02/09時点)
最安価格:3,190円(2026/02/09時点)
軽量で高温が出せるが微調整ができない。配線などには不向き
自動車関連用品を多く取り扱うアストロプロダクツのオリジナル製品「AP ヒートガン」。コードで給電し、消費電力は最大で1200Wです。使用可能な最高温度は524.0℃で、非常に高温になります。378.0度の差をつけられますが、温度調整は手元の2段階のスイッチのみで微調整は行えません。そのため、繊細な配線や電子工作などの作業には不向き。コードを含めない重量は466gと非常に軽量で、長時間片手で作業しても疲れにくいでしょう。10分間稼動させ続けた後の持ち手の温度は約29.3℃。それほど持ち手の温度は気になりませんでした。
おすすめスコア:4.43(2026/02/09時点)
最安価格:3,122円(2026/02/09時点)
高温でスピーディに作業可能。繊細な作業には不向き
プロ向きからDIYer向きまで、電動工具を多く製造・販売する髙儀のブランド、EARTH MANの「ヒートガン HG-1450A」。コードで給電し、消費電力は最大で1450Wです。使用可能な温度は550.0℃と、今回検証した商品のなかでもトップクラスの高さ。ただし温度調整は2段階のスイッチのみで、低温設定時と高温設定時の温度差は409.0℃と、低音設定時にはほとんど送風モードの風に近い温度になります。DIYや工作では使いにくい場面が多いでしょう。コードを含めない重量は412gと非常に軽量。スイッチも手元にあり、片手で操作しても疲れにくいといえます。また、10分間稼動させたあとの持ち手の温度は約30.8℃。多少温度は感じますが、低温やけどの心配はほとんどありません。片づけの際はスイッチを1段階目に設定することで冷ましやすくなります。
ガイド:市山佳乃(マイベスト 暮らしと趣味の商材担当)


