トランプ兄弟が関与するアメリカン・ビットコイン(ABTC)は31日、保有するビットコインが7000BTCを超え、約4万7100万ドル規模に拡大した。一方で株価は上場来安値を更新し、この日も約4%下落した。ナスダック上場直後からの下落基調が続くなかでも、同社は暗号資産の積み増し姿勢を維持している。
本稿執筆時点で、ABTC株は0.81ドルで取引されており、2025年4月以来の水準まで下落し過去最安値である0.6275ドルに迫る状況。
アメリカン・ビットコイン社は2025年5月に上場し、当初は約2443BTCを保有していた。その後、保有額をほぼ3倍に増やし、現在では世界の上場企業のビットコイン保有ランキングで16位となり、7000BTCを保有している。
同社は市場からの直接購入と自社のマイニングでビットコインを獲得し、保有高を増やしている。
また同社は、1株あたりのサトシ数(発行済み株式総数に対するビットコイン保有高を示す指標)も倍増以上となった。
保有高が増加する一方で、ABTC株は過去6か月で約88%下落した。2024年9月3日の上場初日に14.52ドルの最高値を記録し、その日の急騰で取引停止が7回発生したまま、現在も回復していない。
同社は2024年第4四半期に5900万ドル超の純損失を計上した。前年同期は349万ドルの黒字だったことから大きな転換であり、当該四半期の暗号資産価格下落も損失の一因となった。
アメリカン・ビットコイン社は、トランプ兄弟が自身らの非公開企業を上場企業のHut 8と合併し、さらにGryphon Digital Miningとの株式交換による取引でナスダック上場を果たした。
ビットコインそのものは約6万6844ドルで取引されているが、昨年10月に記録した過去最高値12万6199ドルからは約50%下回った水準。
BTCの保有高拡大が株価回復につながるかどうかは、投資家が財務蓄積と事業の継続的な損失をどう評価するかにかかる。

