英国のフィンテック大手レボリュートは5日、米国で銀行免許を取得するための申請を正式に提出したと発表した。同社はこの動きを、「世界初の真にグローバルな銀行」構築のための重要な節目と位置付けている。
仮にレボリュートが銀行免許の取得に至った場合、米国内での金融サービス展開をより迅速に進められると見込まれる。同社によると、サービス体験をエンドツーエンドで自社管理できるようになることで、製品開発や機能追加などのプロダクト革新を加速できるようになるという。
決済インフラの面ではフェドワイヤーやACHといった米国の主要決済システムへの接続が可能となり、送金の速度や信頼性、コスト効率の改善につながる可能性がある。加えて、クレジットカードや個人ローンなどの本格的な融資商品も提供可能となり、米国の顧客向け金融サービスの拡張につながると説明している。
また、預金の安全性についても言及されており、顧客の預金は引き続き米連邦預金保険公社(FDIC)の保険対象となる予定だ。ただし、これらは規制当局の承認が前提となる。
現在、米国におけるレボリュートの銀行サービスはFDIC加盟銀行「Lead Bank」を通じて提供されている。同社は今回の申請によって、さらに統合的で安全性の高い顧客体験を米国市場で実現したい考えのようだ。
一方、レボリュートはステーブルコイン分野でも規制当局との連携を進めている。英国金融行動監視機構(FCA)は2月、ステーブルコインサービスの実証実験を行う規制サンドボックスの参加企業として同社を選定したことを発表した。レボリュートは応募20社の中から選ばれた4社のうちのひとつとなった。
規制サンドボックスとは、企業が規制当局の監督のもとで新たな金融サービスや技術を限定的な環境で試験できる制度を指す。今回はステーブルコインの発行を中心に決済や機関間決済、暗号資産取引などのユースケースを実環境で検証していく計画となっている。
テストは2026年第1四半期に開始される予定で、結果は同年後半に策定される英国の最終的なステーブルコイン規制に反映される見通しだ。英国では新たな暗号資産規制制度が2027年10月に施行予定であり、関連企業の認可申請受付は2026年9月に始まるとされている。
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