この記事の要点
米国の仮想通貨運用会社BitwiseのCIOであるマット・ホーガン氏は2026年2月13日、自身のX(旧Twitter)投稿で、ビットコイン(BTC)市場の価格停滞局面を踏まえ、今後の相場転換を見極める視点として「4つの要素」を提示しました。
ビットコインは足元で約65,000ドル(約1,000万円)前後で推移しており、価格は一定のレンジ内で推移しています。同氏はこうした値動きが続く中、短期的な価格変動そのものではなく、市場構造の変化に着目すべきだと述べています。
その上で同氏は、相場環境の変化を測る材料として「エージェンシック・ファイナンスの台頭」「機関向けDeFi(分散型金融)の拡大」「量子リスクへの対応進展」「トークン化の加速」の4項目を挙げました。
ホーガン氏は、これらの構造的変化が徐々に可視化されつつある点について、市場環境を評価する上で重要な判断材料になるとの認識を示しています。
その一方で、相場の底打ちを判断するには複数のデータの積み上げが必要であり、さらなる下落局面が訪れる可能性も排除できないと述べました。
「BTCのファンダメンタルズは不変」
「ビットコインのファンダメンタルズは不変」JAN3創設者が相場転換を示唆
ホーガン氏は、弱気相場からの転換を判断する材料として、4つの構造的要素に言及しました。
最初に挙げられたのは「エージェンシック・ファイナンス」です。
これは、企業や金融機関が仮想通貨を短期売買の対象ではなく、財務戦略やサービス基盤の一部として位置付ける動きを指します。
X投稿では大手取引所Coinbase(コインベース)が例示され、取引仲介にとどまらず、資産管理やカストディ、決済インフラの提供へと事業領域を拡張している点に言及しました。
こうした動きは、仮想通貨が投機対象にとどまらず、金融基盤の一部として再定義されつつあることを示しています。
次に挙げられたのは、機関投資家によるDeFi(分散型金融)活用の拡大です。
BlackRock(ブラックロック)やUniswap(ユニスワップ)が例示され、伝統金融と分散型金融の接続が進展している現状に言及しました。
大手資産運用会社がブロックチェーン基盤を活用することで、従来の金融市場とオンチェーン市場の距離は縮小しつつあります。
これは、DeFiが個人中心の市場から制度的参加を伴う市場へと移行しつつあることを示しています。
第3の要素は、量子コンピュータ技術の進展に伴うリスク対応です。
量子コンピュータ技術の発展は、既存の暗号アルゴリズムに対する潜在的リスクとして従来から議論されてきました。同時に、耐量子暗号への研究や将来的なアップグレードに関する検討も進んでいます。
ホーガン氏は、こうした技術的対応が議論段階から具体的な対策検討段階へ移行しつつある点を、市場信頼性を支える要素の一つとして示しました。
加えて、RWA(現実資産)トークン化の拡大にも言及しました。
伝統資産のブロックチェーン上での発行や管理は拡大傾向にあり、金融機関によるトークン化商品の展開も進展しています。
トークン化が進展すれば、仮想通貨市場は投機市場にとどまらず、既存金融インフラの一部として機能する領域を拡大する可能性があります。
ホーガン氏は、これら4つの要素が直ちに相場転換を保証するものではないとした上で、構造的変化が可視化されつつある点は相場環境を評価する上で重要な判断材料になるとの認識を示しました。
ビットコイン急落「終焉論vs反発期待」
2026年のビットコイン急落「終焉論と反発期待」過去の暴落から見る回復の可能性
2026年2月13日現在、ビットコイン市場は方向性の定まらない展開が続いています。
一方、機関投資家の関与拡大や伝統金融とブロックチェーンの接続強化、技術的アップグレードを巡る議論の進展といった動きは継続しています。
ホーガン氏が今回示した4つの要素は、こうした構造変化と重なるテーマであり、需給の短期変動とは異なる観点から市場環境を捉える視点として位置付けられます。
今後は、機関資金の流入規模やトークン化の進展、量子耐性対応の具体化が、次期ブルマーケット(強気相場)の行方を見極める上での重要な指標になるとみられています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=153.05 円)
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Source:マット・ホーガン氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像

