オンチェーン分析で見えた国家主体の資金移動 イラン中央銀行(Central Bank of Iran)が米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」を少なくとも5億700万ドル(約803億円)相当取得していたとする […]オンチェーン分析で見えた国家主体の資金移動 イラン中央銀行(Central Bank of Iran)が米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」を少なくとも5億700万ドル(約803億円)相当取得していたとする […]

イラン中銀が5億ドル相当のUSDT取得か、制裁下での銀行網迂回を図った可能性

オンチェーン分析で見えた国家主体の資金移動

イラン中央銀行(Central Bank of Iran)が米ドル連動型ステーブルコイン「テザー(USDT)」を少なくとも5億700万ドル(約803億円)相当取得していたとする調査結果を、ブロックチェーン分析企業エリプティック(Elliptic)が1月21日に公表した。

これはイラン中央銀行が管理する暗号資産ウォレット群のオンチェーン分析に基づくもので、制裁下にある国家主体が、ステーブルコインを通じてドル価値を確保していた実態が示された。

エリプティックによると、同社は高い確度でイラン中央銀行に帰属すると判断できる複数の暗号資産ウォレットを特定し、これらのウォレットを通じてUSDTが体系的に取得・移動されていることを確認したという。取得額の5億700万ドル(約803億円)という数値は「下限」であるとされる。

イラン中央銀行は2025年4月および5月にUSDTを購入しており、その際の支払いはUAEディルハム(AED)で行われたとされる。エリプティックは、これらの情報を起点としてウォレット間の送金関係を分析した。

エリプティックは、この動きが「グローバルな銀行システムを迂回するための洗練された戦略」を反映していると説明している。その上で、イラン中央銀行の資金移動の状況から、主に2つの目的に対応していた可能性があると指摘している。

1つは、国内通貨リアルの急落に対応するため、暗号資産取引所「ノビテックス(Nobitex)」を通じてドル流動性を供給し、通貨価値を下支えする狙いだ。

もう1つは、制裁下で国際金融インフラへのアクセスが制限される中、USDTを「デジタルなドル口座」に近い形で用い、国際取引における決済や資金保有の手段を確保しようとしていた可能性だ。

エリプティックのオンチェーン分析によると、2025年6月までは取得された「USDT」の大部分がノビテックスに送金されていたが、同年6月以降、資金の流れに変化がみられた。6月18日、ノビテックスでは約9,000万ドル(143億円)相当の暗号資産が流出するハッキング被害が発生しており、この時期と重なる形で、「USDT」はクロスチェーンブリッジを通じてトロン(Tron)からイーサリアム(Ethereum)へ移動され、その後、分散型取引所や他のブロックチェーン、中央集権型取引所を経由する形で分散されていったという。

USDTは、米ドルと同等の価値を参照しながらも、銀行網や米国の金融インフラを介さず、ブロックチェーン上で発行・移転される点に特徴がある。このため、制裁下にある主体にとっては、ドル価値を保持・移転する代替手段として利用され得る構造を持っていた。

一方で、エリプティックのレポートは、そうした試みが完全に不可視な形で機能するわけではないことも同時に示している。USDTはパブリックブロックチェーン上で移転されるため資金の流れを追跡することが可能であり、発行体であるテザーは特定のウォレットに対する凍結権限を有している。実際、エリプティックは、テザーが2025年6月15日にイラン中央銀行に関連するとされるウォレットをブラックリストに追加し、約3,700万USDT(約59億円)を凍結したと記している。

この点で今回の調査は、ステーブルコインが国家による資金運用に利用され得る構造を持つ一方で、同時に監視・規制の対象として組み込まれつつある現実を示した事例とも位置付けられる。

参考:エリプティック
画像:PIXTA

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