暗号資産マーケットメーカーのカラダンは、Web3ゲームプロジェクトの93%が現在事実上消滅していると推計した。2020年以降にコミットされた資本は総額約120億ドルであり、トークンの平均価格は2022年ピークから95%下落している。
本調査は4月22日に公表されたもので、ChainPlayによる3200件超のGameFiタイトルのレビューを基にした。暗号資産業界で最大級の厳しいセクター総括となった。
カラダンは、今回の崩壊は単なる市場のタイミング要因ではなく、GameFiセクター全体で繰り返された設計上の欠陥によるものだと指摘する。プロジェクトの多くは、可動のゲームが存在しない段階でトークンやNFTを販売していた。
Pixelmonは2022年2月のミントで7000万ドルを調達したが、4年後も一般公開ゲームを提供できていない。The Sandboxはソフトバンクから9300万ドルを調達したが、デイリーのオンチェーンユーザーは最大でも4500人を維持できなかった。
Play-to-earn型トークノミクスでは、既存プレイヤーへの報酬確保のため常に新規購入者が必要だった。Axie Infinityはデイリーアクティブユーザーが最大280万に達したが、約9万9000人まで減少した。
被害はスタジオにとどまらない。Telegramのタップ・トゥ・アーン型ブームでは、Hamster Kombatのユーザー数が6か月で3億人から1200万人に急減した。Yield Guild Games(YGG)も過去最高値から99.6%下落した。
年間の資金調達額は2022年の40億ドルから2025年は約3億6000万ドルへと急減した。Web3ベンチャーキャピタル投資のゲーム分野シェアも、62.5%から1桁台まで低下し、生成AIや現実資産へ資本が流れた。
カラダンの調査では、ベンチャーキャピタルの58%が2.5%から99%の損失を計上したことが明らかになった。
同社は、まずゲームを開発し、トークンをあくまで支援インフラと位置付けた少数の生存プロジェクトを特定した。Gunzilla GamesのOff the Gridは、1億ドル超の支援を受け、Steamにローンチされた初の大型Web3タイトルとなった。
ユーザーメトリクスも依然低調である。デイリーアクティブウォレット数は2025年1月の700万から第3四半期には466万に減り、33%の下落となった。
2026年初のトークンラリーが維持されるかどうかは、こうした生存プロジェクト次第である。投機の再発でなく、実際のゲームビジネスとして示せるかが重要となる。


